有毒植物トリカブト誤食で80代男性が死亡 北海道胆振地方で発生
北海道は4日、胆振地方に住む80歳代の男性が、有毒植物であるトリカブトを誤って食べたことによる食中毒で死亡したと発表しました。男性は食用となる野草のニリンソウと誤認して採取した可能性が高いと見られています。
食後の体調不良から死亡に至る経緯
道食品衛生課によると、男性は4月1日午後7時頃、山林で同日に採取した山野草を食べた後、嘔吐や体のしびれを強く訴えました。緊急に病院へ搬送されましたが、残念ながら死亡が確認されました。一緒に同じ山野草を食べた80歳代の妻も体のしびれを訴えましたが、現在は回復に向かっているとのことです。
吐しゃ物から猛毒アコニチンを検出
室蘭保健所が男性の吐しゃ物を詳細に分析した結果、トリカブトに含まれる猛毒であるアコニチンが明確に検出されました。この発見により、原因がトリカブトの誤食であることが確定しました。アコニチンは神経系に作用する強力な毒で、少量でも重篤な症状を引き起こすことが知られています。
ニリンソウとの誤認リスクに注意喚起
今回の事故は、外見が似ている食用野草のニリンソウと有毒植物のトリカブトを誤って識別したことが原因と推測されています。特に春先は山菜採りのシーズンであり、類似植物の誤認による食中毒が懸念されます。北海道では、以下の点を注意するよう呼びかけています。
- 山菜採りでは、確実に食用と判断できるもののみを採取すること
- 専門家の指導を受けるか、図鑑などで正確に識別すること
- 少しでも疑わしい場合は、絶対に口にしないこと
この悲劇的な事故を受けて、道は住民に対し、野草の採取や摂取には細心の注意を払うよう改めて警告を発しています。特に高齢者や経験の浅い採集者には、リスク認識の向上が求められています。



