群馬県太田市で弁当による集団食中毒発生、72人が症状を訴える
群馬県は2026年3月18日、同県太田市の飲食店「すみか」で調理された弁当を食べた72人が嘔吐や下痢などの食中毒症状を訴えたと発表しました。県の調査により、この事例は食中毒と断定され、原因物質として黄色ブドウ球菌が検出されました。
詳細な調査結果と検出状況
県によりますと、症状を訴えた患者の中から2人と、飲食店の調理従事者の手指および調理器具から黄色ブドウ球菌が検出されました。この細菌は食品中で増殖すると毒素を産生し、食中毒を引き起こすことが知られています。
発症者のうち12人が入院を必要とする症状を示しましたが、現在は全員が快方に向かっているとのことです。医療機関による適切な処置が功を奏し、重篤な状態に至った事例は報告されていません。
発覚の経緯と行政対応
問題の発端は、3月11日午後にまでさかのぼります。弁当を注文した事業所や、症状を訴える患者を搬送した消防機関、医療機関から太田市保健所に相次いで連絡が入り、直ちに調査が開始されました。
群馬県は調査結果を踏まえ、飲食店「すみか」に対して3月20日までの3日間、営業停止処分を科すことを決定しました。この処分は食品衛生法に基づく措置であり、再発防止と衛生管理体制の徹底を目的としています。
黄色ブドウ球菌食中毒の特徴と予防策
黄色ブドウ球菌による食中毒は、以下のような特徴があります:
- 調理従事者の手指や傷口から食品に菌が移ることが主な原因
- 菌が増殖する際に産生する毒素によって症状が引き起こされる
- 加熱処理でも毒素が分解されないため、予防には衛生管理が極めて重要
専門家は、飲食店における予防策として手洗いの徹底、調理器具の適切な消毒、食品の適切な温度管理の重要性を指摘しています。特に手指に傷がある調理従事者は、直接食品に触れる作業を避けるなどの配慮が必要です。
群馬県は今後も関係機関と連携し、再発防止に向けた指導を継続するとともに、県民に対して食品衛生に関する注意喚起を行う方針です。



