警官を名乗る男が「口座マネロン」と偽り、70代男性が約2600万円の詐欺被害
愛知県警豊川署は3月31日、同県豊川市に住む70歳代の男性が、警察官や金融庁職員を名乗る男らにだまされ、総額約2600万円を詐取される被害に遭ったと発表しました。この事件は、巧妙な手口で高齢者を狙った悪質な詐欺として注目を集めています。
「口座がマネーロンダリングに使われている」と偽る電話
発表によると、被害に遭った男性は3月11日、携帯電話に届いた不審なメールを見て、記載されていた電話番号に連絡を取ったとのことです。電話に出た男は警察官を名乗り、「あなたの口座がマネーロンダリング(資金洗浄)に利用されている疑いがある。紙幣調査が必要だ」などと説明しました。
男性はこの説明を信じ込み、同月26日までの間に計11回にわたり、指定された口座に合計500万円を振り込みました。男は継続的に連絡を取り、調査の進捗を装いながら金銭を要求し続けたとみられています。
金融庁職員を名乗る男3人も関与
さらに、この事件では別の男たちも関与していました。同県岡崎市内などの店舗で、金融庁職員を名乗る別々の男3人が現れ、男性に直接接触しました。彼らも同様に口座調査を理由に金銭を要求し、男性は計約2100万円を手渡したということです。
これらの男たちは、一連の詐欺行為を組織的に行っていた可能性が指摘されています。警察官を名乗る男との連絡が途絶えたことを不審に思った男性が、豊川署に相談したことで、全体の被害が明らかになりました。
高齢者を狙う巧妙な手口に警戒を
この事件は、公的機関を装って信用を獲得し、高額な金銭をだまし取る手口の危険性を浮き彫りにしています。特に、マネーロンダリングや紙幣調査といった専門的な用語を用いることで、被害者の不安をあおり、判断を鈍らせたと考えられます。
愛知県警は、不審な電話やメールに応じないよう注意を呼び掛けるとともに、公的機関を名乗る者から金銭を要求されても、すぐに警察や金融機関に相談することを勧めています。また、高齢者を標的とした詐欺が増加傾向にあるため、家族や地域社会による見守り活動の重要性も強調しています。
現在、豊川署は詐欺の疑いで捜査を進めており、男らの特定を急いでいます。この事件をきっかけに、類似の手口による被害防止に向けた啓発活動が強化される見込みです。



