70代女性が2320万円の特殊詐欺被害に遭う、逮捕状を利用した巧妙な手口
鳥取県警察本部は2026年4月1日、鳥取市に住む70歳代の女性が、計2320万円の特殊詐欺被害に遭った事実を明らかにしました。この事件は、警察官や検察官を名乗る不審な人物からの電話連絡から始まり、逮捕状の送付を経て、最終的に多額の現金が持ち去られるという、極めて組織的で巧妙な手口が用いられています。
警視庁警察官や検察官を名乗る男らからの脅迫電話
被害に遭った女性は、2026年1月5日頃から、警視庁の警察官を名乗る男や検察官を名乗る男らからの電話を受けました。これらの人物は、女性に対して「暴力団が関わる事件に関与している」と主張し、身の回りの安全を警戒するよう強く促しました。さらに、女性は「定時連絡」として、毎日男に電話で連絡することを指示され、この指示に従い続けました。
逮捕状が届き「指紋照合」と偽って現金を置く指示
事件は1月8日に新たな展開を迎えます。女性の自宅に逮捕状が届き、それを契機に、男らは「指紋を照合する捜査を行う必要がある」と説明しました。そして、現金を袋に入れて玄関先に置いておくよう新たな指示を出したのです。女性はこの指示に従い、2月20日までに2回に分けて、合計2320万円の現金を玄関先に置きました。しかし、その現金はすぐに何者かによって持ち去られてしまいました。
連絡が途絶え息子に相談、被害が発覚
その後、2月27日になると、男らからの連絡が突然途絶えました。不安を感じた女性は息子に相談し、この事態を報告しました。これを受けて、息子が警察に通報し、全容が明らかになったのです。鳥取県警は現在、特殊詐欺事件として捜査を進めており、犯人グループの特定を急いでいます。
この事件は、高齢者を標的にした特殊詐欺の危険性を改めて浮き彫りにしています。鳥取県警は市民に対し、不審な電話や金銭の要求があった場合は、すぐに警察や家族に相談するよう呼びかけています。また、逮捕状や指紋照合を理由に現金を要求する手口は典型的な詐欺のパターンであるため、十分な注意が必要です。



