埼玉県警が嘱託警察犬審査会を開催、約70頭が地域貢献へ挑戦
埼玉県警察は、民間機関で飼育・訓練された犬を、要請に応じて出動する嘱託警察犬に選抜するため、2026年4月1日から3日にかけて、さいたま市桜区の秋ヶ瀬公園で審査会を実施しました。この審査会には、シェパードやゴールデンレトリバーなど約70頭の犬と、民間の指導士24人が参加し、警察活動への協力を目指して熱心に取り組みました。
審査内容と合格後の役割
審査会では、現場に残されたにおいを頼りに犯人の逃走経路を追跡する足跡追及や、容疑者の捕捉を想定した警戒作業など、合計4つの項目が厳しく調べられました。例えば、3日に行われた警戒作業の審査では、犯人役の男性を見つけた犬が、ほえたり、指導士の合図で腕に勢いよくかみついたりする様子が確認され、実践的な能力が評価されました。
審査に合格した犬は、同年6月から実際の警察活動に協力し、行方不明者の捜索や犯人の追跡捜査など、地域の安全と治安維持に貢献することが期待されています。県警が直接訓練する直轄警察犬とは異なり、嘱託警察犬は1年ごとに審査を受ける必要があり、常に高い能力を維持することが求められます。
参加者の声と現状
ふじみ野市から参加した22歳の女性指導士は、「行方不明者も最近増えていると聞きます。警察犬と信頼関係を築き、地域に貢献したいです」と語り、審査会への意気込みを強調しました。この言葉は、嘱託警察犬が単なる業務ではなく、地域社会との絆を深める役割も担っていることを示しています。
現在、埼玉県警には直轄警察犬が7頭、嘱託警察犬は72頭在籍しており、昨年1年間の嘱託警察犬の出動回数は148回に上りました。その内容は、行方不明者の捜索が約9割を占めており、嘱託警察犬が地域の安全確保に重要な役割を果たしていることが明らかです。
この審査会は、警察と民間が連携して社会貢献を推進する好事例として、今後も継続される予定です。参加した犬たちの活躍が、より安全な地域づくりに寄与することが期待されています。



