暴力団抗争で銃撃された事務所、敦賀市が6800万円で買収…市長「反社再進出は絶対阻止」
暴力団事務所を市が6800万円で買収、県警が感謝状

元暴力団事務所を市が買収、県警が感謝状を贈呈

福井県敦賀市が中心部にあった元暴力団「正木組」の事務所を購入し、治安向上に大きく貢献したとして、県警が同市に感謝状を贈呈しました。この買収は、反社会的組織の再進出を防ぐための重要な措置として位置づけられています。

抗争で銃撃された過去を持つ事務所

正木組は元々、指定暴力団「山口組」の傘下組織であり、山口組が分裂した後には指定暴力団「神戸山口組」の傘下となりました。両組の激しい抗争の最中、2016年2月には正木組事務所に銃弾が撃ち込まれる事件が発生しています。この事件を受け、地裁は2017年10月に使用差し止めの仮処分を決定していました。

その後、活動実態が確認できなくなったことから、県警は2022年に正木組を「消滅団体」に認定しました。しかし敦賀市は「別の反社会的組織がこの場所を新たな拠点とすることを未然に防ぐ」という強い意志を持ち、2023年から元組長や関係者との買い取り交渉を開始しました。そして昨年12月、約6800万円での売買契約が正式に成立したのです。

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市長が反社再進出阻止を宣言

2月10日、県警の増田美希子本部長が市役所を訪問し、米沢光治市長に対して感謝状を手渡しました。増田本部長は「暴力のない安全で住みよいまちづくりに努められた」と評価し、市の取り組みを称えました。

これに対し、米沢市長は「反社会的組織が再び敦賀に進出するのは絶対に許さないという意思表示だ」と強く宣言しました。市長の言葉は、地域の安全と平穏を守るための固い決意を反映しています。

自治体による珍しい買収事例

県警や市の関係者によれば、消滅した暴力団の事務所を自治体が直接購入するケースは非常に珍しいとのことです。この買収は、単なる不動産取引を超え、地域社会の安全を確保するための積極的な行政介入として注目されています。

敦賀市は今後、買い取った建物と敷地の具体的な活用法を慎重に検討していく方針です。地域住民の意見を反映させながら、より安全で快適な街づくりに役立てる計画が進められる見込みです。

この取り組みは、暴力団対策における新たなモデルケースとして、他の自治体からも関心を集めています。敦賀市の果断な判断が、全国の治安対策に良い影響を与えることが期待されています。

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