福井県警鯖江署などは22日、実母の首を絞めて殺そうとしたとして、殺人未遂の疑いで鯖江市川島町の無職、酒井利之容疑者(67)を逮捕した。署によると、容疑を認めている。母親は搬送先の病院で死亡が確認され、署は殺人容疑も視野に捜査を進める方針だ。
事件の概要
逮捕容疑では、酒井容疑者は22日午前10時半ごろ、母親の美智子さん(90)の首に電気コードを巻き付けた上、絞め上げて殺害しようとしたとされる。署によると、同日午前11時35分ごろ、酒井容疑者から「母親を電気コードで首を絞めて殺してしまった」と110番通報があった。
美智子さんは酒井容疑者の自宅敷地内の別棟で一人暮らしをしていた。犯行は美智子さんの自宅で行われ、酒井容疑者の家族2人は不在だったという。
容疑者の供述
酒井容疑者は「日ごろ、日常生活を送る中で積もり積もったストレスや悩みがあり、自殺することを考えたができなかった」と話しているという。酒井容疑者と美智子さんの間にトラブルは確認されておらず、美智子さんは日常生活で介護を必要としていなかったとされる。
近隣住民の証言
近所に住む80代女性によると、美智子さんは日ごろ、酒井容疑者を「あんちゃん」と呼び、農作業に車で連れて行ってもらうなど、関係は悪くなかった様子だったという。女性は1週間ほど前に自宅周辺の草むしりをする美智子さんを見かけており、酒井容疑者との関係を心配するような相談などはなかったと話す。事件を受けて「何でこんなことが。(容疑者は)頭が良くて明るい人だった。言い争っているようなことを見聞きしたこともない」と語った。
今後の捜査
鯖江署は、酒井容疑者の犯行動機や背景について詳しく調べるとともに、殺人容疑での立件も視野に入れている。事件の全容解明が進められる見通しだ。



