ペットショップ経営者による従業員6人への性暴力事件 懲役30年の判決が確定
最高裁判所第一小法廷は、福岡県などを中心に2017年から2022年にかけて、自身が経営するペットショップの従業員6人に対して性暴力を繰り返したとして、強制性交致傷や準強制性交などの罪に問われた本多道雄被告(67歳)の上告を棄却する決定を下しました。これにより、一審および二審で言い渡された懲役30年の判決が正式に確定することとなりました。決定日は3月30日付となっています。
暴力団関係者と偽り、卑劣な犯行を繰り返す
判決内容によれば、本多被告は自らを暴力団関係者であると偽り、当時20代から30代の女性従業員6人を対象に、福岡県糸島市の自宅や東京都内のホテルなどで性的暴行を加え続けました。経営者としての立場を利用し、被害者たちを服従させる手法を取ったことが明らかになっています。
一審・二審判決が「卑劣極まりない」と断罪
2025年2月に下された一審の福岡地方裁判所の判決では、「経営者という優越的地位を背景に被害者を服従させるなど、その手口は卑劣極まりない」と厳しく指摘。同年12月の二審である福岡高等裁判所の判決も一審を支持し、「量刑が重過ぎて不当とは言えない」との判断を示していました。これらの判決を最高裁が支持した形です。
本件は、職場内における権力関係を悪用した性暴力事件として社会に大きな衝撃を与えています。被害者6人に対する長期にわたる犯行は、組織的な犯罪としての側面も浮き彫りにしました。司法が厳しい刑罰を確定させた背景には、こうした悪質なケースに対する強い非難の意思が反映されていると言えるでしょう。



