消防職員が住居手当を不正受給、偽造書類で実家暮らし隠し358万円詐取
山口県宇部市の宇部・山陽小野田消防組合は3月5日、住居手当を不正に受給していたとして、消防司令補(51歳)を懲戒免職処分とし、別の男性消防司令(60歳)を減給10分の1(2か月)の懲戒処分にしたと発表しました。処分は同日付で行われ、両名は不正受給額の返還を意向を示しています。
偽造書類で10年以上にわたり不正受給
発表によると、消防司令補は2015年5月に、宇部市内に住宅を借りたとして住居手当の申請を行いました。しかし、実際には実家で生活しており、申請した住宅には一度も居住していなかったことが判明しました。
昨年9月に同消防組合が実施した調査で、この住宅が既に解体されていたことが分かり、提出された書類は全て偽造されたものだったと明らかになりました。消防司令補は10年以上にわたり、計約358万円を不正に受給していたとされています。
別の消防司令も家賃未払いで不正受給
一方、消防司令は、父親が所有する住宅に家賃を支払って居住していると申請していましたが、2021年から家賃の支払いを停止。それにも関わらず、手当支給停止の申請を行わなかったため、計約150万円を不正に受給していたことが発覚しました。
同消防組合は消防司令補について、山口県警宇部署に告訴する方針で準備を進めており、刑事事件としても対応される見込みです。
消防長「信頼回復に取り組む」
宇部・山陽小野田消防組合の杉本秀一消防長はこの日、記者会見を開き、以下のように述べました。
「今回の事態を重く受け止め、服務規程の徹底、再発防止と住民の皆様の信頼回復に取り組んでいきます。職員の倫理観と遵法精神の向上に向けた研修を強化し、二度とこのような不祥事が起きないよう体制を整備します。」
この事件は、公務員の服務規律と信頼性に重大な疑問を投げかけるものとなっており、同消防組合では再発防止策の徹底が急務となっています。
