神戸・須磨区女性刺殺事件から23年、夫らがチラシ配布で情報提供呼びかけ
神戸市須磨区で発生した女性刺殺事件から、2026年2月21日で23年が経過しました。未解決のまま時間が流れる中、被害者の夫や警察関係者らが新たな情報提供を呼びかける活動を続けています。
事件発生から23年、未解決のまま
2003年2月21日夜、神戸市須磨区横尾の路上で、近くでパート従業員として働いていた寺田和子さん(当時44歳)が何者かに襲われ、命を落としました。寺田さんは市営地下鉄妙法寺駅から自宅へ向かって歩いている途中、駅南側にある椿谷公園の遊歩道でかばんを奪われ、太ももを刺されるという凶行に遭ったのです。
この強盗殺人事件は発生から23年が経過した現在も、犯人が特定されていません。毎年この時期になると、事件の記憶を風化させないための活動が行われています。
夫の思いとチラシ配布活動
2026年2月21日、事件発生からちょうど23年となるこの日、寺田さんの夫(68歳)と須磨警察署員ら約30人が、現場近くの市営地下鉄妙法寺駅前でチラシを配布しました。参加者たちは通行人に一枚一枚丁寧にチラシを手渡し、事件に関する情報提供を呼びかけました。
今回配布されたチラシには、事件解決に向けた新たな試みが盛り込まれています。寺田さんが所持していたメモ用紙が発見された、現場から北東約150メートル先の路上の写真を新たに掲載。この写真が何らかの手がかりになる可能性を期待しての掲載です。
寺田さんの夫は「悔しくて仕方がない。情報が増えたチラシが少しでも皆さんの記憶の喚起につながれば」と語り、事件解決への強い思いを明かしました。23年という長い歳月が経過しても、事件の真相を知りたいという家族の切実な願いは変わりません。
これまでの情報提供と今後の期待
兵庫県警察はこの事件について、毎年チラシ配布などの活動を行い、情報提供を呼びかけてきました。これまでに寄せられた情報は合計203件に上ります。特に昨年2月以降だけでも、不審者に関する情報など6件の新たな情報が寄せられています。
これらの情報は一つ一つが事件解決への重要な手がかりとなる可能性を秘めています。警察関係者は「どんなに小さな情報でも構わない。事件を目撃した、あるいは何か気になることがあったという方は、ぜひ連絡してほしい」と呼びかけています。
情報提供は須磨警察署(電話:078-731-0110)まで受け付けています。事件から23年が経過し、当時の記憶が薄れている方も多いかもしれませんが、些細な情報が事件解決の決め手になることもあります。
地域社会の協力が不可欠な未解決事件。神戸市須磨区で起きたこの悲劇が一日も早く解決され、遺族が心の平安を得られる日が来ることを願わずにはいられません。



