大分・イオン店内での高齢女性刺殺事件、二審判決で一審支持
大分県日田市のイオン日田店で2024年に発生した84歳女性刺殺事件について、福岡高等裁判所は4月21日、控訴審判決を言い渡しました。一審の大分地方裁判所が下した懲役22年の裁判員裁判判決を支持し、弁護側が提起した控訴を棄却する決定を下しました。被告側が主張していた無罪の申し立ては認められませんでした。
一審判決の合理性を認定、弁護側の主張を退ける
岡部豪裁判長は判決理由において、昨年12月に言い渡された一審判決が「論理則や経験則に照らして不合理ではない」と明確に指摘しました。一審判決は、被告の犯人性を強く推認させる内容であり、完全な責任能力が認められると判断していました。これに対し、弁護側は「何者かが女性を刺して逃走した後、被告がたまたまナイフを拾ったに過ぎない」という主張を展開していましたが、このような弁解は退けられました。
高齢女性を狙った残忍な犯行態様が量刑の根拠に
裁判所は特に、「反撃可能性が低い高齢女性を標的とした点」を重視しました。被害者が84歳という高齢であったことから、犯行の残忍な態様が浮き彫りになっています。このような事情を総合的に考慮した上で、一審が量刑を定めた判断は尊重されるべきであると結論付けました。事件の背景や動機については、判決文の中で詳細に言及されていますが、計画性と冷酷さが窺える内容となっています。
本事件は、2024年に大分県日田市の商業施設内で発生し、地域社会に大きな衝撃を与えました。無職の白土正博被告(57歳)は、殺人罪などの容疑で起訴され、裁判員裁判による審理が行われてきました。二審判決により、一審の刑罰が確定することとなり、司法の判断が最終的に示される形となりました。
今後、被告側がさらに上告する可能性もありますが、現時点では懲役22年の判決が有効です。この判決は、高齢者を標的とした凶悪犯罪に対する司法の厳しい姿勢を反映しており、社会全体に強いメッセージを送るものとなっています。



