兵庫県相生市立中学校の2年生だった男子生徒(当時13歳)が令和5年に自殺したのは、同級生からのいじめが原因だとして、両親が同級生3人に対して総額約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が20日、神戸地裁姫路支部(原司裁判長)で開かれた。
遺族の悲痛な訴え
遺族は意見陳述で「あまりに突然で理不尽な別れだった」と述べ、深い悲しみをにじませた。両親は記者会見で「親として息子にできることはもう残っていない。息子の名誉のためにも裁判をしっかりとやり遂げたい」と決意を語った。
いじめの内容と経緯
訴状などによると、3人の同級生は令和4年4月から同5年3月ごろにかけて、男子生徒に対して暴言を繰り返したり、首を絞めるなどの暴行を加えたりした。さらに、交流サイト(SNS)に無断撮影した写真を投稿したとされる。このアカウントは約2000人のフォロワーがいたという。男子生徒は同5年3月11日に死亡した。
この問題を巡っては、相生市教育委員会が同6年6月に公表した第三者委員会の報告書で、男子生徒が複数人から少なくとも36件のいじめを受けていたと認定されている。
加害側の対応
20日の弁論で、3人のうち2人の代理人弁護士はいじめの事実について争う姿勢を示した。一方、残る1人の代理人は現時点で態度を明確にしていない。
遺族側は、いじめの重大性を訴えるとともに、学校や教育委員会の対応にも疑問を呈している。今後の審理では、いじめの詳細や学校側の責任なども焦点となる見通しだ。



