福井県警敦賀署は15日、警察官や検事を装ったニセ電話詐欺により、県内在住の60代無職男性が、総額1億8980万円をだまし取られる被害が発生したと発表した。被害者は元会社員で、だまし取られた金は長年の資産運用で蓄えたものだった。
事件の経緯
署によると、男性の携帯電話に2月14日、「+」から始まる国際電話番号で着信があり、警察官を名乗る男が「犯人があなた名義の携帯電話を使用していた」と告げた。その後、「犯罪に加担した疑いがあり、口座の資金がマネーロンダリングに使われていないか確認するため、紙幣番号を調べる必要がある」などと説明された。
SNSを通じた指示
その後、交流サイト(SNS)のLINE(ライン)で指示を受け、暗号資産取引所の口座を開設。検事を名乗る人物に引き継がれ、3月4日から4月22日までの間に18回に分け、複数の暗号資産取引所に計1億8980万円を振り込んだ。
被害発覚
犯人はさらに「返金のためには2400万円が必要だ」「資金がないなら自宅を売却しろ」などと要求。男性は不審に思い、5月11日に敦賀署に届け出た。
県内過去最大の被害
県警によると、今回の被害は県内の特殊詐欺被害としては過去最大規模。2025年の県内の特殊詐欺被害総額は4億8330万円で、過去最悪を記録していた。



