東京都小金井市で2016年に発生したストーカー殺人未遂事件から、2026年5月21日で10年となるのを前に、被害者の冨田真由さんが共同通信の取材に応じ、自身の思いを語った。服役中の加害者が出所した後は「安全でない社会になる」と強い不安と恐怖を訴え、さまざまな事情で同様に苦しむ人の生きづらさがなくなり、穏やかに暮らせる社会を願った。
事件の概要と現在の状況
当時大学生で音楽活動をしていた冨田さんは、ファンだった岩崎友宏受刑者(37歳、懲役14年6月の判決確定)に30回以上刺され、生死の境をさまよった。現在も、ふとしたきっかけで「死ね」と言われながら刺される光景がよみがえる。PTSD(心的外傷後ストレス障害)と後遺症に苦しみ、一人では外出できない状態が続いている。
「普通に暮らしたかった」という思い
冨田さんは取材に対し、「多くの人がイメージする『普通に生活すること』ができないのかな、普通に暮らしてみたかったと、いつも思っている」と吐露した。事件から10年が経過してもなお、心身の傷は癒えることなく、日常生活に大きな制約が生じている。
ストーカー事件の現状
最近もストーカー事件は後を絶たない。2026年3月には、東京・池袋の商業施設「サンシャインシティ」の店舗で、女性が男に殺害される事件が発生。男は事件前、警視庁からストーカー規制法違反容疑で逮捕されていた。このような事件の発生を受け、ストーカー対策の強化が求められている。
社会に求めること
冨田さんは、同じように苦しむ人々の生きづらさがなくなり、誰もが穏やかに暮らせる社会の実現を強く願っている。事件の教訓を生かし、被害者支援の充実や再発防止策の徹底が必要とされる。



