群馬県の刑法犯認知件数が過去10年で最多に 窃盗犯の急増が深刻化
群馬県警は、2025年に認知した刑法犯が前年比4.7%増の1万5283件に上ったと発表しました。これは4年連続の増加であり、認知件数と検挙件数の両方が過去10年間で最高水準に達しています。特に、侵入盗や乗り物盗などの「窃盗犯」の増加が全体の傾向を押し上げる主要因となっています。
窃盗犯が全体の75%を占め タイヤ盗や乗り物盗が急増
県警のデータによると、認知件数のうち窃盗犯は前年比4.9%増の1万1530件で、全体の約75%を占めました。中でも、タイヤなどの部品盗は前年比2.76倍の1067件に急増し、乗り物盗も19.4%増の2629件と目立った増加を示しています。乗り物盗の内訳では、自転車盗が18.8%増の2119件、自動車盗が17.9%増の323件、オートバイ盗が30.8%増の187件でした。
侵入盗や重要犯罪も増加傾向 防犯対策の強化が急務
住宅や事務所、更衣室などへの侵入盗は3.5%増の2554件で、空き巣が34.7%増の660件、住人が就寝中の忍び込みが70.1%増の313件といずれも大幅に増加しました。また、強盗は17件(前年比6件増)、放火は14件(同3件増)と「重要犯罪」も増加傾向にあります。殺人は前年と同じ16件でした。
一方、財産をだまし取る「知能犯」は810件(同22件増)と微増にとどまりました。特殊詐欺は151件(同4件減)で被害額は約5億5140万円(同約3億2250万円減)、SNS型投資・ロマンス詐欺は108件(同4件減)で被害額は約11億8980万円(同約1億8610万円減)と、一部の詐欺犯罪では減少が見られました。
検挙率は全国平均を上回る 県警が防犯意識向上を呼びかけ
検挙件数は7396件(同779件増)で、検挙率は48.4%(同3.1ポイント増)となりました。これは全国平均の38.9%を9.5ポイント上回る高い水準です。増加する窃盗犯対策として、県警生活安全企画課は「砂利をまいたり補助錠をつけたりと、複数の対策を取るのが効果的です。不審者や車を見かけたら通報するなど、地域全体で防犯意識を高めてほしい」と訴えています。
群馬県では、犯罪件数の増加に伴い、住民の協力を得た防犯活動の強化が求められています。県警は今後もデータ分析を基にした重点的なパトロールや啓発活動を展開し、治安改善に取り組む方針です。



