航空業界の労働組合で構成される産業別労組「航空連合」は、昨年10月に就任した初の女性会長の下、今年の春闘でジェンダー平等や多様性の推進を掲げている。小林茜会長(41)は「女性会長ならではの視点から、組合員との対話を重ねていきたい」と述べ、新たな方向性を示した。
新たな「ジェンダー平等・多様性推進計画」を策定
航空連合は59の企業別労組から成り、総組合員数は約4万8000人に上る。小林会長は「労働組合は女性や若者に人気がない」と認識し、就任後、これまでの取り組みを抜本的に見直した。その結果、同連合としての「ジェンダー平等・多様性推進計画」を新たに策定し、業界全体の機運醸成を図る方針だ。
技術職場での両立支援が進む
近年、男性が多い技術職場でも、育児のための勤務交代や時短勤務といった対応が増えている。小林会長は「誰もが育児や介護と仕事を両立できる職場風土をつくることが必要だ」と強調する。このような環境整備は、多様な人材の定着にもつながると期待されている。
春闘での賃上げ成果
今春闘の賃上げ交渉では、4月23日時点の集計でベースアップ(ベア)率が3.8%、平均月額1万1762円となり、昨年を上回る水準を達成した。また、育児時短勤務や生理休暇取得の条件面で前向きな回答を得た労組もあり、ジェンダー平等の面でも一定の進展が見られた。
技術分野出身の小林会長の課題認識
技術分野出身の小林会長は、専門性の高い機体整備などの分野で、若い人材の定着と育成を重要な課題として挙げている。今後は、組合活動を通じてこれらの課題に取り組み、業界全体の持続可能な発展を目指すとしている。



