広島県立広島病院、老朽化したDMAT車両の買い替えへクラウドファンディングを実施
DMAT車両の買い替えへCF、老朽化で不具合続々 (20.02.2026)

広島県立広島病院、老朽化したDMAT車両の買い替えへクラウドファンディングを実施

広島県立広島病院(広島市南区)は、災害派遣医療チーム「DMAT」が使用する車両の買い替え費用を募るクラウドファンディング(CF)を開始した。この車両は、災害現場での救急治療や患者の転院搬送に活用されており、現行車両は経年化による不具合が相次いでいる。CFでは2700万円を目標に、3月31日まで寄付を受け付ける。

現行車両の課題:バッテリー上がりや空調不備が深刻

同病院は、県内唯一の「基幹災害拠点病院」に指定されており、2006年度にDMATを設立。今回買い替えを目指す車両は2014年3月に導入され、一般車両を約500万円かけて改装したものだ。熊本地震(2016年)や能登半島地震(2024年)などで派遣実績があるが、導入から10年以上が経過し、老朽化が進んでいる。

特に、医療機器の電力消費によりバッテリーの劣化が早く、突然バッテリーが上がって出動できない事態も発生。また、一般車両を改造したため内部スペースが限られ、災害時に必要な資機材の搭載が困難で、能登半島地震では別の車を借りて対応した。さらに、空調設備が不十分なため、隊員の仮眠環境も厳しく、災害医療活動に支障を来している。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

クラウドファンディングを通じた災害医療の啓発

同病院救命救急センターの楠真二センター長(61)は、「新たな専用車両を導入することで、十分な設備で安全な治療や搬送が可能になる。支援者と一体となり、災害医療に取り組みたい」と語る。CFは資金調達だけでなく、災害医療への理解を広める機会としても位置づけられている。

新車両は2026年度中の導入を予定。寄付はCFサイト「READYFOR」または病院窓口で受け付けており、問い合わせは同病院地域連携室(082-256-3562)まで。この取り組みは、地域の防災力向上にも貢献することが期待される。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ