群馬県、旧伊香保町の野生タラノメに基準超セシウム
群馬県は14日、渋川市の旧伊香保町で採取された野生のタラノメから、食品衛生法に基づく基準値を上回る放射性セシウムが検出されたことを明らかにした。この結果を受け、県は同区域で採取された野生タラノメの出荷自粛を要請するとともに、自家消費についても注意を促している。
対象となるのは野生のタラノメのみで、栽培品は含まれない。県によると、7日に採取された野生タラノメの検査で、放射性セシウムが1キログラム当たり110ベクレル検出された。食品衛生法上の基準値は100ベクレルであり、これを10ベクレル超えた形だ。内訳として、セシウム134は検出限界値を下回った一方、セシウム137は108ベクレルが確認された。
県内では、旧渋川市の野生タラノメについて、2018年6月から国による出荷制限が継続されている。今回の事態を受け、県は今後、出荷制限・出荷自粛区域内の野生タラノメが直売所などに出回らないよう、指導を徹底する方針だ。
背景と今後の対応
群馬県は、東京電力福島第一原発事故の影響で、一部地域の野生きのこや山菜に放射性セシウムの基準値超過が散見される。今回のタラノメもその一環とみられる。県は、住民に対し、野生タラノメの採取や摂取を控えるよう呼びかけている。
また、直売所やJAなど関係機関にも周知を徹底し、誤って基準値を超えるタラノメが流通しないよう対策を強化する。県は今後も定期的なモニタリング検査を継続し、安全性の確認に努めるとしている。



