千葉県柏市の国立がん研究センター東病院で15日、看護の日(12日)にちなみ、資生堂ジャパン(東京都港区)の協力で看護師たちを対象にしたメークレッスンイベントが開かれた。会場となった講堂には、夜勤明けや休憩中の看護師らが次々に訪れ、同社のメーキャップ専門スタッフからアドバイスを受けながら、それぞれに合ったメークを探した。
看護の日に合わせた特別なイベント
近代看護の礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、旧厚生省が看護の日を制定した。この日は看護師の業務への感謝と、彼女たち自身の健康や癒やしを考える機会とされている。
資生堂ジャパンは社会貢献活動の一環として、高齢者施設や大学、警察署などでメーキャップをアドバイスするセミナーを実施している。2022年からは、同センターの患者を対象に毎月2回、セミナーを行ってきた。看護の日に合わせた今回のイベントは、業務に追われてゆっくりメークする時間もない看護師たちに「わくわくするような癒やしの時間をつくってほしい」とセンター看護部が同社に依頼し、昨年初めて実現した。
実践的なメーク指導で看護師も笑顔に
この日は講堂に四つのブースが設置され、同社のスタッフ8人が肌や髪、瞳の色に合わせたメーク方法や、簡単に化粧直しができるテクニックなどを指導した。特に、長時間の勤務でも落ちにくいメークや、マスクで口元が隠れるため目元のメークに対する関心が高かった。
笹井恵美子看護師長は「4、5月は新人の指導もあり、忙しくてメークするのは休みの日ぐらい」とため息をつきながらも、「メークすることでスイッチが入り、元気に職場に戻れる。感染症対策でマスクが外せないので、アイメークは看護師の命」と笑顔で語った。
イベントの実施を提案した近藤美紀看護部長は「看護の日こそ、自分たちをたたえ、普段の頑張りを認め合いたい。看護師が元気で健康的なメークじゃないと患者だって心地良くない」と話し、看護師のウェルビーイングの重要性を強調した。



