水俣病公式確認70年、石川さゆりさん招きコンサート計画 胎児性患者らが実行委員会設立
水俣病70年、石川さゆりさんコンサート計画 胎児性患者らが企画 (12.03.2026)

水俣病公式確認70年を記念し、石川さゆりさんコンサートが計画される

水俣病が公式確認から70年を迎える節目に、胎児性患者や支援者らが熊本市出身の歌手、石川さゆりさんを熊本県水俣市に招いたコンサートを計画している。2026年3月11日に同市で開催された実行委員会の初会合では、11月21日に昼夜2回の公演を行う方針が確認された。今後、石川さんの事務所に正式な依頼を出す予定で、実現すれば2017年2月以来、3回目の公演となる。委員たちは「70年の思いを伝えたい」と意気込んでいる。

歴史を振り返る:胎児性患者らの挑戦とコンサートの軌跡

胎児性患者らは、水俣病が公式確認された1956年前後に出生した。初公演は成人を迎えた約半世紀前、「大人になった証しに大きなことを」との思いから、人気歌手の石川さゆりさんを呼ぶことに挑戦し、「石川さゆりを招ぶ若い患者の会」を結成して1978年に実現させた。2回目は、還暦前後になったことから「若かった患者の会」として実行委員会を改めて組織して企画された。

今回は公式確認70年の節目に合わせ、「もう一度自分たちの手で石川さんのコンサートをやりたい」との強い思いで計画が進められている。会合では、約50年前からコンサートの実現に奮闘している胎児性患者の滝下昌文さん(69)を実行委員長に選任した。事業費は約1900万円を見込み、自治体の補助金や約1600枚のチケット収入を想定している。

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詳細な計画と次世代へのメッセージ

会場は水俣市文化会館で、入場料は1人6000円を想定している。滝下さんは会合後の取材で、「次の世代に(水俣で)こういうことがあったと残したい」と声を振り絞り、公演への熱意を語った。このコンサートは、水俣病の歴史を風化させず、未来へ継承する重要な取り組みとして注目を集めている。

実行委員会は、公演を通じて水俣病の教訓を広く社会に伝えるとともに、患者や地域コミュニティの結束を深めることを目指している。関係者らは、石川さゆりさんの歌声が、苦難を乗り越えてきた人々の思いを象徴するものとして、多くの人々の心に響くことを期待している。

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