愛知・岡崎市民病院で大動脈瘤見落とし 遺族と300万円で和解へ 説明怠る医療過誤
愛知・岡崎市民病院 大動脈瘤見落としで300万円和解へ (12.02.2026)

愛知・岡崎市民病院で大動脈瘤の所見見落とし 遺族と300万円で和解へ

愛知県岡崎市の岡崎市民病院は、胸部大動脈瘤の破裂により死亡した男性患者について、担当医師が検査結果を十分に確認せず、病態や治療方針の説明を怠っていた事実を認めました。市は適切な医療行為を行わなかった過失を認め、男性の遺族に300万円を支払い和解する方針を固めています。

検査報告書の所見を二度にわたり見落とす

同病院の発表によりますと、2020年1月、当時70代だった男性患者は胆のう摘出手術前に同病院でCT検査を受けました。その検査報告書には「胸部大動脈瘤を認める」との明確な記載があったにもかかわらず、担当した消化器内科の医師がこの重大な所見を見落としてしまいました。その結果、男性患者に対して所見の説明が一切行われませんでした。

さらに、2021年11月に男性が再度CT検査を受けた際にも、報告書で大動脈瘤が指摘されていましたが、同科の別の医師もまた、患者への説明を怠るという同じ過ちを繰り返しました。この二度にわたる説明不足が、その後の経過に重大な影響を及ぼすことになります。

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2024年12月に心肺停止で死亡 病院が謝罪

男性患者は2024年12月、心肺停止状態で岡崎市民病院に緊急搬送され、残念ながら死亡が確認されました。原因は胸部大動脈瘤の破裂によるものとされています。

この事態を受けて、小林靖院長ら病院関係者は市役所で記者会見を開き、「心より深くおわび申し上げます。地域住民の皆さまの信頼と期待を損ねる結果となってしまい、誠に申し訳ありません」と陳謝しました。院長は再発防止策として、検査報告書の表記をより明確にするとともに、チェック体制の強化を図ったことを説明しています。

和解議案を3月市議会に提出 再発防止策を実施

岡崎市は、遺族との和解を正式に進めるため、300万円の支払いを含む和解議案を市議会3月定例会に提出する予定です。この措置は、医療過誤に対する責任を明確に認め、遺族への補償を行うことを目的としています。

病院側は、この痛ましい事例を教訓として、以下の再発防止策を既に実施していると強調しました。

  • 検査報告書の記載方法を改め、重要な所見が確実に伝わるよう明確化
  • 医師間や部門間でのダブルチェック体制を強化し、見落としを防ぐ
  • 患者への説明プロセスを徹底し、インフォームド・コンセントの重要性を再確認

この事件は、医療現場における情報伝達の重要性と説明責任の重大さを改めて浮き彫りにしました。地域の中核病院としての信頼回復に向け、今後の対応が注目されます。

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