延命治療終了の手順を具体化 学会指針案が11年ぶり改定、患者中心の判断プロセスを明確に
延命治療終了の手順具体化 学会指針案が11年ぶり改定 (26.02.2026)

延命治療終了の判断手順を具体化 学会指針案が約11年ぶりに改定

救急医療や集中治療などの関連4学会が作成した、延命治療終了の判断に関する指針「生命維持治療の終了/差し控えに関するガイドライン」の案が2月26日、公開されました。この指針案は、医療者と患者本人や家族が話し合って方針を決める方法や、治療を終了する場合の緩和ケアの具体的な手順を詳細に盛り込んでいます。

11年ぶりの全面改定で患者中心のアプローチを明確化

日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本循環器学会の3学会が2014年11月に策定した終末期医療に関する現行指針を、約11年ぶりに改定するものです。今回の改定案では、終末期という時期をあえて定義せず、人工呼吸器などを使った生命維持治療を始めない、または終了する際の判断手順を具体化しています。

患者の価値観や希望を最大限に尊重し、本人を中心に家族や医療者が十分な話し合いを行って方針を決定するプロセスを明確にしました。これにより、医療現場での判断の一貫性と透明性が向上することが期待されます。

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期限付き治療試行と緩和ケアの充実を明記

改定案では、一度始めた治療をやめられないといった医療的ジレンマを避けるため、期限付きで治療を試すことを明記しています。これは、治療効果を評価しながら、患者にとって最善の選択を探るための重要な枠組みとなります。

さらに、治療を始めなかったり終了したりした際の、患者の苦痛を和らげる緩和ケアの方法について具体的な記述を追加。身体的苦痛の管理だけでなく、心理的・社会的な支援の重要性にも言及しています。

家族支援の必要性についても新たに強調されており、終末期医療において家族が適切なサポートを受けられる環境整備が求められています。

医療現場での実践的な活用を目指す

このガイドライン改定は、以下の点で医療現場に大きな影響を与えると考えられます:

  • 終末期医療における意思決定プロセスの標準化
  • 患者の自律性と尊厳を守る医療の実現
  • 医療チームと家族間のコミュニケーションの改善
  • 倫理的課題に対する共通の理解の醸成

約11年ぶりの全面改定となる今回の指針案は、医療技術の進歩や社会の価値観の変化を反映し、より現実的で実践的な内容となっています。公開後、関係者からの意見を募集し、正式な指針として確定される予定です。

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