足立区の高齢者住宅で「神谷バー」が月例イベントに 酒を片手に多様な交流を促進
東京都足立区新田にあるサービス付き高齢者住宅「そんぽの家S 王子神谷」では、毎月、ユニークな交流の会が開催されています。この会は「神谷バー」と名付けられ、入居者と口コミで集まったさまざまな業種の人々が酒を片手に語り合う場として定着しています。
アートと福祉の融合から生まれた交流の場
「神谷バー」は、東京藝術大学出身で映像作家を目指す武市雄介さんと、藝大と千葉県浦安市の共同プログラムを通じてアートに関わった平田彩さんが中心となって始めました。両名は高齢者らと共に生活しており、約1年前に最寄りの王子神谷駅にちなんでこの会を立ち上げました。
2026年2月24日夜には、入居者に加えて町おこしや福祉の関係者も参加し、会場は活気に満ちていました。参加者たちは酒を片手に、健康マージャンなどの話題で盛り上がり、世代を超えた交流を楽しんでいました。
入居者から喜びの声が続々
入居者の竹下晶久さんは「たくさんの人が集まって、うれしいね」と笑顔で語り、同じく入居者の三上嘉一さんも「久々に盛況で、気分が変わっていいです」と満足げに話していました。このような交流の機会が、高齢者の日常生活に彩りと活力をもたらしていることが窺えます。
藝大プログラム「DOOR」修了生が住み込みで支援
「そんぽの家S 王子神谷」では、東京藝術大学のプログラム「DOOR」を修了した社会人や在学生、卒業生ら2人が原則1年の期間で住み込んでいます。このプログラムはアートと福祉について学ぶことを目的としており、住み込みメンバーは家賃や食費、光熱費などを運営主体の「SOMPOケア」が負担しています。
この取り組みは、単なる高齢者住宅の枠を超え、アートと福祉が融合した新しいコミュニティモデルとして注目を集めています。月に一度の「神谷バー」は、その象徴的なイベントとして、地域社会にも開放された交流の場を提供し続けています。



