高市首相の人気旋風、神奈川で自民独占 期日前投票で有権者の声を聞く
高市首相人気で神奈川自民独占 期日前投票の声

高市首相の「人気旋風」が神奈川を席巻 自民党が小選挙区全20区を独占

2026年衆院選において、高市早苗首相の「人気」が全国的な「旋風」となった。神奈川県では現行の小選挙区制が導入された1996年以降初めて、20の小選挙区すべてを自民党が独占する歴史的な結果となった。この嵐の正体を探るため、横浜市内の三つの期日前投票所で、有権者たちが一票に込めた思いを聞いた。

悪天候の中でも続いた長い行列 若者から高齢者まで多様な支持層

期日前投票の最終日となった2月7日、横浜市内では時折雪が舞う悪天候にもかかわらず、投票所には長い行列ができた。戸塚区の投票所では、入場を待つ人々の列が続いていた。

男子高校生(18)は「投開票日にさらに雪が降るという予報を見て足を運んだ」と語り、40分並んだ末に初投票を終えた。小選挙区も比例区も自民党に投票した理由について、「高市さんは言葉がはっきりしていて政策実現が早そう。所得を増やす改革とかやってほしい」と期待を込めた。

「コミュ力の高さ」と「外交手腕」に期待する声

看護師の女性(74)は高市首相に加え、片山さつき財務相のファンだと明かす。「官僚や党の重鎮に2人でズバズバ言って、古い決まりを変えてほしい」と語り、マンション価格の高騰が気になるため、外国人の土地取得ルールの見直しに期待を寄せた。

大学生の女性(19)は「これまでの首相になかったコミュ力」を感じると話し、自民党を支持した。スマホで見るSNSには、高市首相に関する投稿やショート動画がよく流れてくるという。「親しみやすく、韓国の大統領とドラムでセッションするなど、外交がうまそうに感じる」と評価した。

外交政策への評価と「力強い」姿勢への支持

外交手腕に期待する声はほかにも聞かれた。パート女性(64)は、昨年の参院選では維新を支持していたが、今回は自民党に転じた。「高市さんが中国に対して強い態度を示している。今までの首相と違ってはっきりものを言うのが好感を持てる」と語った。

「無党派層」を自認する会社員男性(39)も、「国際社会の中での日本のプレゼンス(存在感)に対して、気概が見える」と自民党に投票した。台湾有事を巡る高市首相の国会答弁が日中関係悪化を招き軽率だと批判されたことについても、むしろ「力強い」と支持する声が一定数あった。

専門家からは「人物イメージ先行」の指摘も

天文物理学者のBossB氏(信州大准教授)は、「『コミュ力が高そう』『外交がうまそう』『SNSでよく流れてくる』といった評価は、政策よりも人物イメージが先行している点で、米国の近年の大統領選で見られた有権者像と重なる部分もあるのではないか」と分析している。

一方で、75歳の主婦は「戦争を…」と懸念を示す声もあったが、全体的には高市首相のコミュニケーション能力や明確な姿勢が多くの有権者に支持されている様子がうかがえた。2026年1月27日に公示され、2月8日に投開票された衆院選は、高市政権の強さを印象付ける結果となった。