長射程ミサイル配備で敵基地攻撃能力が行使可能に、防衛政策の転換点
長射程ミサイル配備、敵基地攻撃能力が行使可能に

長射程ミサイル配備で敵基地攻撃能力が行使可能に、防衛政策の転換点

防衛省は3月31日、陸上自衛隊の熊本市にある健軍駐屯地と、静岡県の富士駐屯地に長射程ミサイルを配備しました。これにより、敵領域のミサイル基地などを攻撃する反撃能力、いわゆる敵基地攻撃能力の行使が可能となります。日本はこれまで防衛政策の柱として「専守防衛」を掲げ、他国に届くほどの射程を持つミサイルを保有していませんでした。しかし、中国やロシアの軍事活動が活発化し、安全保障環境が大きく変化したことを理由に、この方針を転換することになりました。

抑止力強化と地元の懸念

防衛省は、長射程ミサイルの配備を抑止力強化のために必須の装備品と説明しています。一方で、有事の際には配備した場所が標的となるリスクがあるとして、地元からは不安の声も根強く上がっています。この配備は、日本の防衛戦略における重要な転換点を示すものであり、地域の安全保障に与える影響が注目されています。

具体的な配備内容と射程能力

防衛省によると、健軍駐屯地には国産の「12式地対艦誘導弾能力向上型」のうち、車両型の発射機から撃ち出す「地発型」を配置します。このミサイルは約1,000キロメートルを飛行することが可能で、九州からでも大陸沿岸部の一部が射程に入ります。所属部隊は、同駐屯地の第5地対艦ミサイル連隊となります。

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一方、富士駐屯地の教育部隊には「島しょ防衛用高速滑空弾」を配備します。運用方法の研究を進め、2026年度中には北海道の上富良野駐屯地と宮崎県のえびの駐屯地にも配備する計画です。これにより、日本の防衛能力は飛躍的に向上し、多様な脅威に対応できる体制が整いつつあります。

安全保障環境の変化と今後の展望

中国やロシアの軍事活動の活発化に伴い、日本の安全保障環境は急速に変化しています。長射程ミサイルの配備は、こうした状況に対応するための措置であり、防衛省は抑止力の強化を図るとしています。しかし、この方針転換は国際社会からの反応も懸念材料となっており、今後の外交交渉や防衛政策の調整が重要な課題となります。

地元住民の不安を軽減するため、防衛省は情報公開や説明会を実施し、リスク管理に努める方針です。また、配備されたミサイルの運用訓練を通じて、実戦的な能力の向上を目指すとともに、周辺地域との連携を強化していく見込みです。

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