ゼレンスキー大統領がハンガリー首相に脅迫的発言、ウクライナ融資を巡る対立が深刻化
ウクライナのゼレンスキー大統領は、欧州連合(EU)によるウクライナへの融資に反対したハンガリーのオルバン首相に対し、賛成に転じなければ攻撃対象とすることを示唆する脅迫的な発言を行いました。この発言は5日の記者会見で明らかにされ、両国間の関係が急速に悪化しています。
オルバン首相が反発、ハンガリー全体への脅威と指摘
オルバン首相はX(旧ツイッター)で即座に反応し、「ゼレンスキー氏は私ではなく、ハンガリーを脅している。彼は残念ながら私を止めることはできない」と述べ、強い反発を示しました。この応酬により、ウクライナとハンガリーの外交関係は緊張を増し、悪化の一途をたどっています。
ゼレンスキー氏、オルバン首相への批判を強める
ゼレンスキー大統領は、ロシアに融和的な姿勢を取るオルバン首相への批判をさらに強めています。イタリアのメディアに対して、ハンガリーで4月に実施される議会選挙でオルバン氏が率いる与党が敗北すれば、ハンガリーとの関係が正常化するとの見方を示しました。これは、ハンガリーの内政に介入するような発言としても受け取られ、国際的な波紋を広げています。
ドルジバ・パイプライン損傷問題でも対立が表面化
さらに、ロシア産原油をウクライナ経由で欧州に運ぶ「ドルジバ・パイプライン」のウクライナ区間が損傷し、輸送が停止している問題について、ゼレンスキー大統領は「1カ月半で再開は可能だ」との見通しを示しました。しかし、輸送されるのは「ロシアの石油だ」とし、「正直に言うと復旧させるつもりはない」と述べ、ウクライナの立場を明確にしました。この発言は、エネルギー供給を巡る欧州全体の課題にも影響を与える可能性があります。
ウクライナ侵攻を背景に、ゼレンスキー大統領とオルバン首相の対立は、単なる二国間問題を超え、EU内の結束や国際的な支援のあり方にも影を落としています。今後の展開が注目されます。



