アンドルー元王子の王位継承権剝奪を検討 英首相、捜査後に法案提出を判断
英紙タイムズ電子版は20日、英国王の弟であるアンドルー元王子の王位継承権剝奪を、スターマー英首相が検討していると報じた。首相は、警察が進める捜査の結果を待って、剝奪のための法案を提出するかどうかを判断する方針を示している。元王子は現在、王位継承順位で8位に位置しており、この動きは王室の将来に大きな影響を及ぼす可能性がある。
捜査の進展と法案提出の判断
警察は、アンドルー元王子が米富豪エプスタイン氏に機密情報を漏えいした疑惑を調べており、公務上の不正行為の疑いで19日に元王子を逮捕した。同日に釈放され、在宅での捜査が継続されている。スターマー首相は、この捜査結果を踏まえ、王位継承権剝奪法案の提出を検討するという。王室側は、法案提出を妨げない姿勢を示しており、政治的な判断に委ねる意向と見られる。
過去の疑惑と国民の反応
アンドルー元王子は、エプスタイン氏から紹介された17歳の少女に性的虐待を加えた別の疑惑を巡り、昨年11月に王子の称号を剝奪された経緯がある。今回の逮捕を受けて、国民からの視線はさらに厳しさを増しており、世論調査会社ユーガブが20日に実施した調査では、回答者の82%が元王子の王位継承権を剝奪するべきだと答えた。この結果は、王室に対する国民の厳しい見方を反映している。
今後の展開と影響
法案提出の判断は2026年以降になる見込みで、警察の捜査がどのように進展するかが鍵を握る。王位継承権の剝奪は、英国王室の歴史において稀な事例であり、憲法や王室規範にも影響を与える可能性がある。スターマー首相の動向に注目が集まる中、王室の透明性と信頼回復が課題として浮上している。



