JAXAがH3ロケット低価格型の燃焼試験を実施 種子島でシンプル設計を検証
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月15日、鹿児島県の種子島宇宙センターにおいて、H3ロケット6号機のエンジン燃焼試験を実施しました。この試験は、従来の号機とは異なるシンプルな構成の低価格型として注目されています。
補助ロケットを省いた新たな設計
今回試験が行われたH3ロケット6号機は、これまでのモデルと比較して脇に補助ロケットがない構成となっています。この設計変更により、製造コストの削減と打ち上げ費用の低減を図ることが可能となります。
JAXAは昨年7月に実施した試験で判明した不具合に対して対策を講じ、今回改めて燃焼試験を実施しました。試験では、組立棟から発射場へ全長57メートルの機体を移動させ、発射台に固定した状態で午前7時から約50秒間エンジンを燃焼させました。
低価格化による打ち上げ費用の半減を目指す
この低価格型H3ロケットの最大の特徴は、打ち上げ費用を先代「H2A」の約半分となる50億円程度に抑えることを目標としている点です。JAXAはこの新型ロケットを、政府の人工衛星打ち上げなどに活用することを想定しています。
試験で取得したデータは今後詳細に検討され、実際の打ち上げに向けた準備が進められます。現時点では具体的な打ち上げ時期は未定ですが、日本の宇宙開発における新たな選択肢として期待が寄せられています。
種子島宇宙センターでの試験実施は、日本のロケット技術の進化を示す重要な一歩となりました。JAXAは今後もデータ分析を続け、信頼性の高い打ち上げ実現に向けて取り組む方針です。



