楽天モバイルeSIM不正契約で2人逮捕 約1千回線契約か 高専生と無職少年
楽天モバイルeSIM不正契約で2人逮捕 約1千回線契約か

楽天モバイルeSIMの不正契約容疑で2人逮捕 約1千回線契約の疑い

警視庁は、楽天モバイルの「eSIM」を不正に契約したとして、高等専門学校生の男(20)と無職の少年(19)を逮捕した。2人は不正に入手した顧客のID・パスワードを使用し、正規の顧客を装って契約を繰り返した疑いが持たれている。捜査関係者によれば、容疑者はともに犯行を認めているという。

不正契約の手口と規模

逮捕されたのは、北海道旭川市在住の高等専門学校生の男(20)と、東京都練馬区在住の無職の少年(19)。警視庁は、男を電子計算機使用詐欺の疑いで、少年を同幇助の疑いで逮捕した。

捜査関係者への取材によると、2人は楽天モバイルが一つの楽天アカウントで最大10回線まで契約できる制度を悪用。昨年7月26日と10月19日に、不正に入手した顧客2人のID・パスワードなどを使用し、計4回線を契約した疑いがある。

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さらに、警視庁は2人が昨年8月から10月にかけて、約1千回線を不正に契約したとみている。この規模は、従来の類似事件と比較しても極めて大規模なものだ。

高度な技術を悪用した犯行

無職の少年は、楽天側のシステムに契約を誤認させるウェブサイトを自作したという。このサイトでは、ID・パスワードなどを入力すれば、本人でなくても通信に必要なSIMカードと同様の機能を持つ「eSIM」を簡単に追加契約できる仕組みとなっていた。

警視庁の調べでは、少年らは海外のサイトから500万件を超える顧客のID・パスワードを取得していた可能性がある。この大量の個人情報は、不正契約に利用されたと見られる。

2人は、自作した別のプログラムで楽天モバイルのeSIMを不正契約したり、他のオンラインサービスで不正に入手した他人のID・パスワードを保管したりしたとして、今年2月にも電子計算機使用詐欺や不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕されていた。

サイバーセキュリティー技術の悪用

興味深いのは、2人がネット上で知り合い、サイバーセキュリティーの技術を競う大会に出場して好成績を収めていた点だ。この高度な技術を、犯罪行為に転用したことが事件の背景にあるとみられる。

警視庁は、以下の点を中心に捜査を進めている:

  • 不正契約による金銭的被害の全容
  • 取得した個人情報の流出経路と利用実態
  • サイバーセキュリティー技術の悪用防止策

この事件は、eSIMという新しい技術を悪用したサイバー犯罪の典型例として注目される。楽天モバイルをはじめとする通信事業者は、セキュリティ対策の強化が急務となっている。

警視庁は、同様の手口による被害が他にもある可能性を考慮し、関係機関と連携して捜査を継続する方針だ。また、個人情報保護の観点から、利用者への注意喚起も行っている。

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