トヨタ自動車グループの中核部品メーカーであるデンソーは30日、グループ企業の海外拠点がサイバー攻撃による不正アクセスを受けたことを明らかにした。この攻撃により、社外の関係者やデンソー自身に関する機密情報の一部が、第三者によって持ち出された可能性が指摘されている。
被害の詳細と影響
デンソーの発表によると、不正アクセスの標的となったのはイタリアとモロッコに所在するグループ会社の拠点である。現地時間の3月28日に不審なアクセスを検知し、直ちに社内に緊急対策本部を設置。ネットワークの遮断などの初動対応を実施するとともに、外部の専門機関と連携して被害の拡大防止に向けた調査を進めてきた。
現時点では、生産活動や顧客への製品納入に大きな支障は生じていないとしている。デンソーは「新たな事実や影響が判明した場合には、速やかに公表する」とコメントしている。
関連する背景
デンソーは自動車部品業界で世界有数の規模を誇り、トヨタグループの中核企業として重要な役割を果たしている。今回の不正アクセスは、自動車業界におけるサイバーセキュリティの脅威が高まっていることを改めて浮き彫りにした。同社は今後、セキュリティ対策の強化を図るとともに、関係機関との連携を深める方針だ。



