ハンガリーがEUの機密情報をロシアに漏洩か 米紙報道で疑惑浮上
米紙ワシントン・ポスト電子版は3月23日までに、ハンガリーが長年にわたり欧州連合(EU)の会合内容をロシアに漏らしていた疑いがあると報じた。複数の欧州当局者の話として、シーヤールトー・ペーテル外務貿易相がEU会合の休憩時間に、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に定期的に電話し、機微に触れる協議の内容を逐次報告していたという。
ハンガリー政府は「フェイクニュース」と強く反発
この報道に対し、シーヤールトー氏は3月22日、X(旧ツイッター)で「フェイクニュースだ」と激しく反発した。また、ロシアに融和的な姿勢で知られるオルバン・ヴィクトル首相も3月23日、SNSで「ハンガリーへの前例のない攻撃だ」と訴え、疑惑を強く否定している。
ハンガリーは4月12日に議会総選挙を控えており、オルバン首相が率いる与党「フィデス・ハンガリー市民連盟」は世論調査で劣勢となっている。このため、選挙を目前にした政治的意図があるとの見方も出ている。
欧州連合内部での信頼関係に影響か
欧州連合(EU)は加盟国間の機密情報を共有する際、高い信頼性が求められる。今回の報道が事実であれば、ハンガリーと他のEU加盟国との関係に深刻な影響を与える可能性がある。特にロシアとの関係が緊迫する中、EUの結束が試される局面での疑惑だけに、欧州内外で大きな関心を集めている。
ワシントン・ポストの報道によれば、シーヤールトー氏とラブロフ氏の間の通話は、EUの外交・安全保障政策に関する会合など、特に機密性の高い協議の際に行われていたという。欧州当局者は、このような情報漏洩が長期間続いていたと指摘している。
現在、ハンガリー政府は正式なコメントを控えているが、欧州連合側も調査を開始する可能性が高い。今後の展開に注目が集まっている。



