ロシア当局、ショイグ前国防相の側近を横領・収賄容疑で拘束
ロシア連邦捜査委員会は5日、横領や収賄などの重大な容疑で、セルゲイ・ショイグ前国防相の側近であるルスラン・ツァリコフ容疑者(69)を拘束したと正式に発表しました。ツァリコフ容疑者は、2015年から2024年にかけて、当時のショイグ国防相の下で第1国防次官を務めた人物です。
多額の損害と複数の容疑
ロシアの有力紙コメルサントによると、ツァリコフ容疑者は国防省に対して66億ルーブル(約132億円)を超える損害を与えた疑いが持たれています。このため、懲役20年以上の重い刑罰が科される可能性があると報じられています。
捜査委員会は、具体的な容疑として横領12件、収賄2件を挙げています。さらに、職権を利用した犯罪組織の設立や、犯罪収益のマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いもあると発表しました。ただし、捜査の詳細については現時点で明かされていません。
容疑者の反応と経歴
コメルサント紙の報道によれば、ツァリコフ容疑者はこれらの容疑を否認している一方で、事件の真相解明に向けて協力する意向を示していると伝えられています。
ツァリコフ容疑者は、非常事態相やモスクワ州知事、国防相を歴任したショイグ氏の長年の側近として知られています。ショイグ氏の下で次官や副知事として支え続けてきた人物です。しかし、ショイグ氏が2024年5月に国防相を更迭された後、ツァリコフ容疑者も第1国防次官を解任されました。その後、ショイグ氏の出身地である東シベリアのトゥワ共和国の最高会議議員に就任していました。
今回の拘束は、ロシアの国防省内部における大規模な不正疑惑を浮き彫りにする事件として、国内外で注目を集めています。捜査の進展によっては、さらなる関係者への波及も懸念される状況です。
