ロシアが第二次世界大戦での対ドイツ戦勝81周年を祝う軍事パレードが9日、モスクワ中心部の赤の広場で行われた。今年のパレードでは、戦車や弾道ミサイルなどの大型兵器の隊列が参加せず、前年の80周年記念パレードと比較して規模が大幅に縮小された。政府は、長期化するウクライナ侵攻を念頭に、作戦状況や無人機攻撃への懸念を踏まえた措置であると説明している。
パレードの概要と規模縮小の背景
ロシアメディアによると、赤の広場で大型兵器が参加しないパレードは2007年以来となる。ウクライナ侵攻への戦力投入が影響したとみられ、国防省によれば、今年は軍事学校で学ぶ士官候補生も参加を見送った。地方都市でも同様の傾向が見られ、極東のウラジオストクでは大型兵器の隊列が参加せず、西部のニジニーノブゴロドなど複数の都市ではパレードの実施自体を見送った。
プーチン大統領の演説と来賓
パレードではプーチン大統領が演説を行った。ウシャコフ大統領補佐官によると、ベラルーシのルカシェンコ大統領、スロバキアのフィツォ首相、マレーシアのイブラヒム国王らがモスクワを訪問し、パレードに出席した。また、デジタル発展省によると、モスクワでは9日、安全対策のためモバイル通信が制限された。
ウクライナ侵攻の影響と今後の見通し
今回のパレード縮小は、ウクライナ侵攻によるロシア軍の損耗を反映しているとの見方が強い。侵攻開始後、ロシア軍のパレードでは兵器の参加が縮小傾向にあり、今回の措置もその一環とされる。一方、北朝鮮の金正恩総書記はプーチン大統領に祝電を送り、ロシアへの支援継続を表明した。また、アメリカ大統領の仲介により、ロシアとウクライナの間で3日間の停戦と捕虜交換が実施されるなど、国際的な動きも見られる。



