ロシアのウクライナ侵略、開始から4年を迎える
ロシアによるウクライナ侵略は、2026年2月24日で開始から4年を迎える。この間、戦闘は激化を続け、民間人への被害が深刻化している。国連の報告によると、ウクライナでの民間人の死者数は、700人以上の子どもを含め、合計1万5千人を超えた。負傷した民間人は4万1千人余りに上り、昨年1年間の死傷者は計1万4,600人超と、前年から約3割増加した。
和平交渉の停滞と戦闘の激化
昨年1月に就任した米国のトランプ大統領が、侵略終結に向けた交渉を仲介したが、和平実現への道筋は描けていない。ロシアはウクライナへの攻撃を継続しており、エネルギー施設を破壊するなど、国民生活を揺るがす戦術を取っている。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、X(旧ツイッター)で「ロシアは外交よりも攻撃に注力している」と批判した。
1月に始まった米国、ロシア、ウクライナの高官級協議は、次回4回目の会合が月内にもジュネーブで開催される見通しだが、ウクライナ東部ドンバス地方の扱いなどを巡る主張の隔たりは大きく、交渉の進展は不透明だ。
首都キーウでの攻撃と市民の苦悩
戦闘は前線だけでなく、都市部にも及んでいる。2月21日夜から22日未明にかけて、首都キーウなどが無人機や弾道ミサイルによる攻撃を受けた。22日には露軍のミサイルが住宅地を直撃し、家屋2棟が延焼、消防隊が消火活動にあたった。地元メディアによると、この攻撃で2人が負傷し、周囲の集合住宅では爆風で窓ガラスが割れるなど、被害が拡大した。
キーウに住むセルヒーさん(32)は、大きな爆発音で飛び起き、幼い子供2人を安心させるため、車のクラクション音だと嘘を伝えた。「攻撃はもはや日常だ。適応するしかなく、食料品を買いだめしている。戦争はまだまだ続くと覚悟している」と語り、肩をすくめた。
軍の犠牲と戦闘長期化の恐れ
双方の軍も多大な犠牲を出しており、米研究機関の推計では、両軍の死傷者数は合わせて最大180万人に上る。戦闘はさらに長期化する恐れがあり、国際社会の懸念が高まっている。ゼレンスキー大統領は、外交努力を続ける一方で、ロシアの攻撃的な姿勢を非難し、ウクライナ国民の忍耐を呼びかけている。
この侵略は、地域の安定だけでなく、国際秩序にも深刻な影響を与えており、早期の和平解決が求められている。



