金正恩総書記、現代戦を想定した軍事演習を視察 無人攻撃機と新型戦車を導入
北朝鮮メディアは3月20日、金正恩朝鮮労働党総書記が19日、軍の訓練基地を訪れ、歩兵や戦車部隊による大規模な軍事演習を視察したと報じた。この演習は現代戦を想定したもので、無人攻撃機や新型戦車を活用した陸上部隊が敵陣に侵攻する内容となっている。金総書記の娘も同行し、訓練の様子を見守った。
米韓軍事演習に対抗する姿勢を明確に
今回の演習は、19日に終了した米韓の大規模軍事演習に対抗する姿勢を示すものとみられる。北朝鮮は近年、軍事技術の近代化を急速に進めており、この演習でも最新装備を駆使した戦術が披露された。
特に注目されたのは、無人攻撃機と新型戦車の導入である。演習では、偵察情報を基に無人機で敵の指揮拠点を攻撃する訓練が行われた。また、新型戦車は、無人機などの対戦車兵器を無力化させる「防護システム」の性能が確認された。
ロシアのウクライナ侵攻での実戦経験を応用か
専門家の間では、北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻への派兵支援で得た実戦経験を、今回の演習に応用している可能性が指摘されている。ロシアとの軍事協力を通じて、現代戦における新たな戦術や技術を学び、自国の訓練に取り入れているとみられる。
金総書記は演習視察後、戦車の探知システムが向上したことで、従来の弱点であった夜戦を克服したと評価した。これは、北朝鮮軍の戦闘能力が全体的に強化されていることを示唆している。
首都防御軍団の訓練基地で実施
演習は首都防御軍団の訓練基地で実施された。この部隊は平壌の防衛を担う精鋭部隊として知られ、最新の装備と訓練が施されている。演習の内容は以下の通りである。
- 無人攻撃機による敵指揮拠点の精密攻撃
- 新型戦車の防護システムを活用した対戦車兵器への対応
- 歩兵と戦車部隊の連携による侵攻作戦
- 夜間戦闘を想定した訓練
北朝鮮はこのような演習を定期的に行うことで、軍の即応態勢を維持し、国際社会に対する圧力を強めている。今後の動向に注目が集まっている。



