ルーマニア東部で発生したロシア無人機の墜落事故を巡り、ルーマニアのダン大統領は29日、無人機がウクライナ上空で迎撃されたために進路が変わり、自国領内に落下したとの見解を示した。地元メディアが伝えたところによると、同大統領は無人機の「飛行経路を把握している」と述べ、ウクライナ上空を飛行した43機のうちの1機だったと指摘した。
ルーマニア大統領の危機感
ダン大統領は、22年のロシアによるウクライナ侵攻開始以降、「ルーマニアで起きた最も深刻な事件だ」と危機感を表明。無人機は集合住宅に墜落し、負傷者が出ている。現場には大統領自らが視察に訪れ、状況を確認した。
ロシア側の反応
一方、ロシアのプーチン大統領は29日、無人機について「鑑定が行われない限り所属の断定はできない」と述べ、ルーマニア側の主張に慎重な姿勢を示した。ロシア高官は「欧州の無能な連中が大騒ぎしている」と批判するなど、両国の見解は対立している。
今回の事件は、ウクライナ侵攻の影響が周辺国に及ぶ新たな事例として注目される。ルーマニア政府は北大西洋条約機構(NATO)と連携し、対応を協議する方針だ。



