北朝鮮、核実験場で坑道閉鎖準備か 衛星画像で分析
北朝鮮、核実験場で坑道閉鎖準備か 衛星画像分析

北朝鮮北東部の豊渓里核実験場で、坑道を閉鎖するための準備作業が進んでいる可能性があることが、米国のシンクタンクによる衛星画像の分析で明らかになった。この動きは、北朝鮮が非核化交渉に向けて譲歩の姿勢を示すものとみられる。

衛星画像が捉えた変化

米シンクタンク「スティムソンセンター」の北朝鮮専門サイト「38ノース」は、5月11日付の報告書で、4月29日と5月6日に撮影された衛星画像を分析した結果を公表した。それによると、核実験場の西側坑道入り口付近で、資材や機材が搬入された形跡が確認された。具体的には、トラックやクレーンのような重機が複数台確認され、坑道閉鎖に必要なコンクリートや鉄骨などの資材が積み下ろしされた可能性が高いという。

また、東側坑道でも同様の活動が観測されており、従業員用の宿舎や管理施設の周辺でも人の動きが活発になっている。これらの兆候は、過去に北朝鮮が核実験場の閉鎖を発表した際の準備作業と類似していると、報告書は指摘している。

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非核化交渉への影響

北朝鮮の核実験場閉鎖準備の動きは、停滞する非核化交渉に進展をもたらす可能性がある。米朝首脳会談以降、北朝鮮は核実験の中止を宣言したものの、具体的な非核化措置には消極的だった。今回の坑道閉鎖準備が実際の閉鎖作業に移れば、北朝鮮が非核化に向けた意思を示す重要なシグナルとなる。

一方で、専門家からは慎重な見方も出ている。坑道閉鎖は容易に元に戻せる措置であり、完全な非核化とは言えないからだ。また、北朝鮮が過去に核実験場の閉鎖を発表しながら、実際には坑道を維持していた事例もある。

国際社会の反応

この報道を受け、韓国政府は「北朝鮮の動向を注視している」と述べるにとどめた。米国務省も「北朝鮮の非核化に向けた具体的な行動を歓迎するが、検証可能な措置が必要だ」との声明を発表した。中国とロシアは、対話による解決を改めて強調している。

北朝鮮の核実験場閉鎖が実現すれば、朝鮮半島の緊張緩和につながる可能性がある。しかし、真の非核化には、核兵器やミサイルの廃棄を含む包括的な合意が必要であり、今後の交渉の行方が注目される。

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