来日中の国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)のスティール事務局長は18日、東京都内で共同通信のインタビューに応じ、気候変動対策の進展が不十分であると強い警告を発した。
パリ協定から10年、進展は「遅すぎる」
スティール氏は「パリ協定採択からの10年間、再生可能エネルギーの拡大など大きな成果があったが、その進み方は遅すぎ、壊滅的な被害が加速している」と指摘。各国政府や産業界に対し、気候変動対策の一層の強化を求めた。
目標達成の軌道に乗っていない現状
同氏は「われわれは、産業革命以来の気温上昇を1.5度に抑えるという目標達成の軌道に乗っていない」と述べ、現状のままではパリ協定の目標が達成困難であるとの認識を示した。さらに「世界は対策での協力を強化するか、地球全体で気候変動の壊滅的な被害に苦しむかの二つの選択肢に直面している」と訴えた。
エネルギー危機への認識も
エネルギー危機に関しては「適切な対策を取らなかった時のコストが膨大になることを認識する必要がある」と述べ、早期の行動の重要性を強調した。
スティール氏は、気候変動対策の加速が地球全体の未来にとって不可欠であるとし、国際社会の連携強化を呼びかけた。



