ブラジルのルラ大統領は15日、アマゾン熱帯雨林の保護を目的とした国際基金の設立を呼びかけた。同大統領は、気候変動対策の一環として、先進国に対し資金拠出を要請。基金は持続可能な開発や先住民の権利保護にも充てられる見通しだ。
基金設立の背景
アマゾンは「地球の肺」と呼ばれ、二酸化炭素吸収源として重要だが、違法伐採や農地転換による森林減少が深刻化。ルラ政権は森林破壊の抑制を掲げ、国際社会との協力を強化している。
先進国への期待
ルラ大統領は「気候変動は地球規模の課題であり、先進国には歴史的責任がある」と述べ、資金拠出を求めた。具体的な金額は未定だが、年間100億ドル規模を想定しているとされる。
ブラジル政府は、基金の運営に当たり、透明性の高いガバナンスを確保する方針。先住民コミュニティの参加も重視し、彼らの伝統的な知識を活用した保全活動を支援する。
国際的な反応
環境団体はこの提案を歓迎する一方、実効性を疑問視する声も。ノルウェーやドイツなど過去に資金提供を行った国々は、条件付きでの支持を示している。
今後の課題
基金設立には、ブラジル国内の政治的な調整も必要。農業関係者からは、経済発展との両立を懸念する意見が出ている。



