イラン高官殺害で中東情勢が緊迫、ネタニヤフ首相がイラン国民に蜂起を促す
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、2026年3月17日、イラン最高安全保障委員会のアリ・ラリジャニ事務局長を殺害したことについて、「我々はイラン国民に政権を打倒する機会を与えている」と述べ、イラン国民に対して蜂起を促しました。この発言は、中東地域の緊張を一層高めるものとなっています。
ネタニヤフ首相がイラン体制を非難、ラリジャニ氏を「ギャングの頭」と断じる
ネタニヤフ首相は、ラリジャニ氏について、「イランを事実上支配しているギャングの頭だ」と断じ、イスラエルの行動が「イランの体制を揺るがしている」と強調しました。イスラエルの民放「チャンネル12」によると、ラリジャニ氏は3月16日夜、テヘラン郊外にある隠れ家にいたところ、戦闘機が複数の1トン爆弾を投下して殺害されたと報じられています。
イランが報復として弾道ミサイルを発射、イスラエルで死者や被害が発生
一方、イラン側はこの殺害事件への報復として、3月18日未明にイスラエルに向けて弾道ミサイルを断続的に発射しました。この攻撃により、イスラエル中部のラマトガンでは70歳代の夫婦が死亡し、テルアビブのサビドール中央駅では駅舎の一部が破壊され、車両の窓が割れるなどの被害が生じました。イラン国営テレビ傘下のプレスTVは、このミサイル攻撃がラリジャニ氏殺害への「報復だ」と報じており、両国間の対立が急速にエスカレートしている状況を示しています。
この事件は、中東地域におけるイスラエルとイランの長年の対立を背景に、新たな紛争の火種となる可能性が懸念されています。ネタニヤフ首相の発言は、イラン国内の反政府感情を刺激する意図があるとみられ、今後の情勢展開が注目されます。



