スーダンで医療施設が攻撃され60人以上が死亡 WHOが子どもや医療従事者の犠牲を報告
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は3月21日、X(旧ツイッター)への投稿を通じて、スーダンで医療施設が攻撃を受け、少なくとも64人が死亡したことを明らかにしました。この攻撃による犠牲者には、子どもや看護師、医師、患者らが含まれていると報告されています。
深刻化するスーダンの人道状況
スーダンでは、2023年4月に始まった国軍と準軍事組織である即応支援部隊(RSF)の間の内戦が継続しており、これに伴う深刻な人道状況が続いています。今回の医療施設への攻撃は、そのような状況下で発生したもので、国際社会から強い懸念が示されています。
テドロス事務局長は投稿の中で、攻撃の詳細な場所や時期については具体的に言及していませんが、犠牲者の内訳として子どもや医療従事者が含まれている点を強調しました。これは、民間人や医療施設が国際人道法で保護されているにもかかわらず、攻撃の対象となっていることを示唆しています。
国際社会の対応と今後の課題
WHOは、スーダンにおける医療施設への攻撃を非難し、すべての紛争当事者に対して、医療従事者や患者の安全を確保するよう呼びかけています。また、この攻撃により、スーダン国内の医療システムがさらに脆弱化し、多くの人々が適切な医療を受けられなくなる恐れがあると指摘しています。
スーダンの内戦は、2023年4月の勃発以来、数千人の死者を出し、数百万人が避難を余儀なくされるなど、大規模な人道危機を引き起こしています。今回の病院攻撃は、そのような危機がさらに悪化していることを示す一例であり、国際社会による迅速な介入と支援が求められています。
テドロス事務局長は、スーダン政府と即応支援部隊に対し、即時の停戦と和平交渉の再開を促すとともに、医療施設や人道支援活動の保護を強化するよう要請しました。WHOは、現地での医療支援を継続するとともに、攻撃の詳細な調査を行う方針です。



