政府は、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う避難地域のうち、帰還が困難とされている区域の一部を解除する方針を固めたことが、関係者への取材で明らかになった。除染作業やインフラ整備の進展を踏まえ、2026年度から段階的に実施する見通しだ。
解除の背景と対象区域
帰還困難区域は、事故後も高い放射線量が続くエリアで、現在も立ち入りが制限されている。政府は、除染や道路・水道などの生活基盤の復旧が進んだ地域から順次解除する方針。具体的には、双葉町や大熊町の一部が候補に挙がっている。
住民の反応と課題
一方、避難を続ける住民からは「安全が確認されても戻りたくない」との声や、高齢化による帰還困難も指摘されている。政府は、医療や商業施設の整備など、生活環境の再構築を併せて進める必要があるとしている。
今回の解除は、事故から15年以上が経過した中での大きな転機となる。政府は、2026年度以降も順次区域を見直し、最終的にはすべての帰還困難区域の解除を目指すとしている。



