トランプ米大統領は10日、中国との貿易交渉に意欲を示し、関税引き下げの可能性に言及した。ホワイトハウスで記者団に対し、「中国と話し合っている。彼らは関税を引き下げたいと思っている。我々もそうだ」と述べた。
背景と詳細
トランプ氏は、中国からの輸入品に対する関税について「非常に高い」と指摘し、交渉による引き下げに前向きな姿勢を示した。その一方で、中国が知的財産権の保護などで十分な譲歩をしない限り、関税を維持する可能性も示唆した。
今回の発言は、米中両国が先月、ワシントンで閣僚級の貿易協議を行った後になされた。協議では、中国が米国産大豆の購入増加や、自動車関税の引き下げを提案したと報じられている。
市場の反応
トランプ氏の発言を受け、株式市場では米中貿易摩擦の緩和期待から上昇する場面が見られた。特に、中国に輸出依存する半導体や産業機械関連株が買われた。
また、為替市場ではリスク選好の動きから円安・ドル高が進行。米国長期金利も上昇した。
専門家の見解
エコノミストの間では、トランプ氏の交渉姿勢は2020年の大統領選挙を意識したものとの見方が強い。農業州の支持を得るため、中国への農産物輸出拡大を狙うとの分析がある。
一方、中国側は「一方的な要求には応じない」との立場を崩しておらず、今後の交渉の行方は不透明だ。
米中両政府は、次回の協議日程を調整中とされており、早期の合意達成が期待される。



