米国のマルコ・ルビオ国務長官と中国の王毅外相が6日、ベトナムのハノイで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合の場で会談した。両氏は約1時間にわたり、台湾問題や南シナ海問題、ロシア・ウクライナ情勢など幅広い課題について議論した。
台湾問題をめぐる応酬
ルビオ長官は会談で、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、中国に対し、台湾への圧力を強めないよう求めた。これに対し王毅外相は、台湾は中国の不可分の一部であり、いわゆる「台湾独立」の動きを断固として阻止する立場を改めて表明した。また、米国が台湾との非公式な関係を維持していることを非難し、一つの中国の原則を尊重するよう求めた。
南シナ海問題でも意見対立
南シナ海問題では、ルビオ長官が国際法に基づく航行の自由の重要性を指摘し、中国の海洋進出に懸念を示した。王毅外相は、南シナ海での中国の活動は自国の領土主権と海洋権益を守るためのものであり、地域の平和と安定に貢献していると反論した。両氏は意見の相違を認めつつも、対話を継続することで合意した。
ロシア・ウクライナ情勢や経済問題も協議
両氏はまた、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる情勢についても意見交換を行った。ルビオ長官は中国に対し、ロシアへの軍事支援を控えるよう改めて求めた。王毅外相は、中国は和平解決を促す立場であり、中立的な立場を維持すると述べた。さらに、米中経済関係の安定化や気候変動対策など、協力可能な分野での連携についても議論した。
今回の会談は、両国間の緊張が続く中で行われたが、高官レベルでの直接対話が維持されている点で一定の意義があるとみられる。米中両政府は今後も、さまざまなレベルでの対話を継続する方針を示している。



