石油元売り大手3社の2026年3月期連結決算が14日出そろった。中東情勢の悪化による原油高に伴い、石油製品の販売価格が調達時よりも上昇し、全社の純利益が前期比で増益となった。27年3月期の連結業績予想は、各社ともホルムズ海峡が今夏以降に通航可能となる前提で見通しを立てた。出光興産とコスモエネルギーHDは、原油価格が段階的に下落し、大幅な減益になると見込んだ。
ENEOS HDは増益、27年3月期も増益予想
最大手のENEOS HDの26年3月期の純利益は前期比14.4%増の2587億円。27年3月期はJX金属株の売却益を計上することで、前期比60.4%増の4150億円と予想した。記者会見したENEOS HDの宮田知秀社長は「米国産を含め調達先の多様化を進めている」と述べ、代替調達による追加コストは販売価格に転嫁する方針を示した。
出光とコスモも増益、27年3月期は減益予想
出光の26年3月期の純利益は65.2%増の1719億円。27年3月期は国際的な会計基準に変更し、750億円と予想した。コスモの26年3月期の純利益は28.4%増の740億円だった。両社とも27年3月期は原油価格下落を想定し、減益見通しとなっている。
今回の決算は、中東情勢の緊迫化が原油価格を押し上げた結果、石油元売り各社に一時的な利益をもたらした。しかし、ホルムズ海峡の通航再開や原油価格の下落見通しにより、27年3月期は減益が予想される。



