福島県の2025年貿易概況が発表 輸出は増加傾向も輸入は減少
横浜税関小名浜税関支署は3月30日、2025年の福島県貿易概況を発表しました。輸入については速報値となっています。発表によると、輸出額は1590億8100万円となり、前年比で5.9%の増加を示しました。一方、輸入額は7578億7900万円で、前年比8.5%の減少となりました。
主要な輸出入品目の動向
輸出に関しては、英国と中国向けの医薬品、および英国とイタリア向けの原動機が減少しました。しかし、台湾と中国向けのその他の化学製品、ならびにインドとマレーシア向けの非鉄金属が増加し、全体として輸出額を押し上げる結果となりました。
輸入では、オーストラリアと米国からの石炭が減少した一方で、韓国とタイからの無機化合物が増加しています。このような品目別の変動が、輸入額の減少に影響を与えています。
港別の貿易実績を詳細に分析
港別に貿易額を見ると、小名浜港の輸出額は820億800万円で前年比11.7%増、輸入額は4954億8800万円で同7.1%減となりました。相馬港では、輸出額が770億7300万円で前年比0.4%増、輸入額は2623億9100万円で同10.9%減を記録しました。福島空港については、この期間における実績はありませんでした。
特に注目すべきは、相馬港の輸出額が、比較可能な1979年以降で過去最多となった点です。相馬港では、米国と英国向けの原動機が減少したものの、米国向けのくぎやねじ、ボルト、ナット類が増加したことで、2年連続で輸出額が過去最多を更新しました。
中東情勢が輸入に与える潜在的な影響
小名浜税関支署によれば、相馬港ではカタールとオマーンから石油ガス類の輸入実績があります。しかし、中東情勢の影響次第では、これらの輸入が減少する可能性があると指摘されています。地域の政治・経済的動向が、今後の貿易に与える影響が懸念されます。
全体として、福島県の貿易は輸出が堅調に推移している一方で、輸入が減少する傾向にあります。港別の詳細なデータからは、相馬港の輸出成長が顕著であり、地域経済における重要な役割を果たしていることが伺えます。



