トランプ米大統領は4月30日、中国に対する関税措置を巡り、中国側と「取引」を行う可能性を示唆した。ホワイトハウスで記者団に対し、「中国と素晴らしい取引ができると思う。そうなることを望む」と述べた。その上で、「もし取引が成立しなければ、関税は非常に高い水準に引き上げられるだろう」と警告した。
米中首脳会談へ調整加速
トランプ氏の発言は、米中両国が首脳会談の調整を進めている中で出された。関係者によると、両政府は近く首脳電話会談や対面での会談を実施する方向で調整しており、貿易問題を主要議題とする見通しだ。米国は中国からの輸入品に対し、最大で145%の関税を課しているが、トランプ氏は「中国は米国と取引したいと切望している」と強調した。
市場は貿易摩擦緩和に期待
この発言を受け、株式市場では貿易摩擦緩和への期待から買いが先行した。ニューヨーク市場ではダウ工業株30種平均が上昇し、アジア市場も連れ高となった。しかし、トランプ氏は「中国が誠実でなければ、関税はさらに上がる」とも述べており、楽観を戒める声も聞かれる。
一方、中国政府は公式には沈黙を守っているが、複数のメディアは「中国側も交渉の用意がある」と報じている。米中両国は2020年に第1段階の通商合意を結んだが、その後も摩擦は続いており、今回の首脳会談で新たな合意が成立するか注目される。



