全米各地で「NO KINGS」抗議デモが展開、トランプ政権への批判が噴出
米国において、トランプ政権に抗議する大規模なデモ「NO KINGS(王様はいらない)」が、3月28日に全米各地で一斉に行われました。このデモは、政権の政策や姿勢に対する広範な不満を背景に、多くの市民が参加し、首都ワシントンやニューヨークなど主要都市で活発な抗議活動が繰り広げられました。
ワシントンでの行進:移民政策とイラン攻撃への反対声
首都ワシントンでは、大勢の参加者が郊外のアーリントン国立墓地からリンカーン記念堂に向かって行進しました。デモでは、移民・関税執行局(ICE)による不法移民対策や、イランへの軍事攻撃に反対する声が強く上がりました。参加者の中には、王冠をかぶったトランプ大統領や閣僚らの顔を模した造形物を掲げる人々もおり、「彼らを逮捕せよ」と書かれた横断幕が目立ちました。
バージニア州から参加したブレット・ファーバーさん(60歳)は、「トランプ氏は米国が過去に成し遂げてきた功績を次々と破壊している。何を話せばいいかわからないくらい問題だらけだ」と語り、政権への強い失望感を表明しました。
ニューヨークでの抗議:憲法軽視と軍事行動への不満
米最大都市ニューヨークのマンハッタンでは、観光客でにぎわうタイムズスクエア周辺の大通りを多くの人が行進しました。参加者は「憲法を軽視するな」「抵抗せよ」などと書かれたプラカードを掲げ、トランプ政権による海外での軍事行動や、ICEによる取り締まりに不満を訴えました。
高校教師のライアン・ブルッケンタールさん(34歳)は、米国とイスラエルによるイラン攻撃が1か月経過したことについて、「家賃や食費の支払いに苦しむ人がいるのに、他国を攻撃するなんて悲劇でしかない。優先順位が完全に間違っている」と批判しました。
セラピストのアリアナ・ヒューストンさん(78歳)は、「移民政策も、イラン攻撃も、大統領の下品さも、利己的で強欲な姿勢も、何一つとして賛成できない」と述べ、政権の多岐にわたる問題点を指摘しました。
デモの背景と社会的影響
この「NO KINGS」デモは、トランプ政権の政策が憲法や民主主義の原則を軽視しているとの懸念から組織されました。参加者たちは、政権の強権的な姿勢や、移民や国際問題への対応に強い反発を示し、全米規模での抗議活動を通じて、社会の分断や政治的不安を浮き彫りにしました。
デモは平和的に行われましたが、政権への批判が高まる中、今後の政治動向や社会の反応が注目されています。このような大規模な抗議は、米国内の意見の多様性と、民主的なプロセスへの関心の高まりを反映していると言えるでしょう。



