トランプ大統領、野党議員を「精神を病んでいる」と激しく罵倒 SNSで「国に害悪」と投稿
トランプ米大統領は2月25日、自身が前日に行った一般教書演説の際にやじを飛ばした野党・民主党の女性下院議員2人について、交流サイト(SNS)にて「精神を病んでいる」などと不適切な表現を用いて激しく罵倒し、「わが国にとって害悪だ」と投稿した。この発言は米国政界に大きな波紋を広げている。
「できるだけ早く出身地に送還するべきだ」と書き込み
トランプ氏が標的にしたのは、オマル氏とタリーブ氏の2人の女性下院議員である。オマル氏は元ソマリア難民、タリーブ氏はパレスチナ系という背景を持つ。トランプ氏はSNS投稿の中で、「できるだけ早く出身地に送還するべきだ」とも書き込んだ。この発言は、移民や難民をめぐる米国社会の分断をさらに深めるものとして注目を集めている。
演説中のやじは移民摘発射殺事件への抗議
オマル氏とタリーブ氏がトランプ氏の演説中にやじを飛ばした背景には、移民摘発に関連して連邦捜査官が市民2人を射殺した事件への抗議があった。両議員は「あなたが米国人を殺した」などと叫んでおり、これはトランプ政権の移民政策に対する強い批判を意味していた。このやじに対し、トランプ氏は直接的な反論ではなく、個人攻撃とも取れる過激な表現で応じた形だ。
下院民主党トップが「恥ずべき行為」と非難
下院民主党のジェフリーズ院内総務は、トランプ氏のSNS投稿を「恥ずべき行為」と厳しく非難した。ジェフリーズ氏は、大統領としての品位を欠く発言が政治対話を損なうと指摘し、両議員への謝罪を求める声も上がっている。この騒動は、米国議会内の党派対立をさらに先鋭化させる可能性が高い。
トランプ氏の投稿は、一般教書演説という国家的な場での出来事に対する反応として異例の激しさを示しており、今後の米国政治の行方に影響を与えそうだ。移民問題をめぐる議論が加熱する中、大統領と野党議員の対立が新たな局面を迎えた。
