10日のニューヨーク・マーカンタイル取引所では、原油先物相場が急伸し、指標となる米国産標準油種(WTI)の6月渡しが一時99ドル台を記録。これは今月6日以来の高値水準であり、心理的な節目である100ドルに迫る動きとなった。中東地域での紛争が長期化するとの警戒感が市場で強まり、買い注文が優勢を占めたことが背景にある。
中東情勢の緊迫化が原油価格を押し上げ
米メディアが報じたところによると、イスラエルのネタニヤフ首相は「対イラン紛争は終わっていない」と明言。この発言を受け、中東の緊張状態が継続すればエネルギー供給に悪影響が及ぶとの懸念が再燃した。また、トランプ米大統領が戦闘終結に向けたイランからの提案を拒否したことも、買い材料として捉えられた。
市場の反応と今後の見通し
前週末8日の原油先物は1バレル=95.42ドルで取引を終えており、今回の上昇で約4ドルの値上がりとなった。市場関係者は「地政学的リスクが引き続き価格を下支えする」と分析。一方で、需給バランスや米国の金融政策次第では調整局面も予想される。



